今日のゴール
Section 01
資産 - 負債 = 純資産
純資産の中には資本金と利益剰余金がある。
利益剰余金の中には、さらに利益準備金と繰越利益剰余金がある。
純資産の構成
純資産
資本金とは、設立した時・増資した時に株主から出資された金額をいう。
利益剰余金とは、会社がこれまで獲得した利益の積み上げをいう。
Section 02
株式会社は、設立時・設立後を問わず、株主から資金を調達して株式を発行することができる。
1株あたりの金額 × 株式数 = 払込金額
払込金額は資本金として計上する。
会社を最初に作るとき(設立)も、あとから資金を集めるとき(増資)も、考え方は同じ。
例題|会社設立時の仕訳
株式会社を設立し、1株あたり50円で100株を発行した。払込金は当座預金に預け入れた。
払込金額 = 50 × 100 = 5,000円
株主から集めたお金が資産(当座預金)として入ってくる。同時に、会社への出資分として純資産(資本金)が増える。
Section 03
損益計算書は、1年間の成績を示すものである。そのため1年経てば、損益計算書の勘定科目はすべて0円になる。
決算の最後に、収益と費用を損益という勘定科目を使って振り替える処理を行う(損益振替)。
損益振替の手順
① 収益の勘定科目を損益に振り替える
② 費用の勘定科目を損益に振り替える
③ 損益から繰越利益剰余金に振り替える
損益計算書は、貸借対照表の中の純資産の増減要因を示す書類である。
損益から繰越利益剰余金に振り替えることで、この考え方が成り立つ。
例題|損益振替の一連の仕訳
決算において次の残高がある。一連の損益振替を行いなさい。
売上 4,000 / 固定資産売却益 500 / 仕入 3,000 / 減価償却費 600
① 収益を損益に振り替える
② 費用を損益に振り替える
③ 損益から繰越利益剰余金に振り替える
損益残高 = 4,500 − 3,600 = 900(利益)
収益合計(4,500)から費用合計(3,600)を差し引いた差額900が当期純利益。最終的に繰越利益剰余金に振り替えることで、純資産が900増える。
Section 04
会社の持ち主は株主である。株主は、会社の利益の一部を配当として受け取ることができる。
繰越利益剰余金(利益の積み上げ)の中から配当を行う。
配当金の支払いが確定した場合、会社法で利益準備金を積み立てることが決まっている。会社のため一部は残しておこうというものである。
例題|配当の決定
株主総会において、繰越利益剰余金から配当金 10,000円、利益準備金 1,000円を処分することが決定した。
配当が「決定」しただけなのでまだ現金は出ていない。そのため貸方は未払配当金(負債)となる。実際に支払ったときに未払配当金を現金で減らす。
Section 05
法人が納める税金が法人税である。利益に対して課税される。
法人税は決算時に納付するほか、期中に中間納付(予定納税)を行う場合がある。1年分の法人税を見込んで、期中にあらかじめ一部を納めるイメージである。
11月末 中間納付の期限
3月末 決算(確定額が確定)
5月末 確定納付の期限
法人税等…会社の利益に応じて支払う税金のこと。費用として計上する。
仮払法人税等…中間納付をしたときに使う(資産)
未払法人税等…決算で確定額が決まったときに使う(負債)。支払い時に取り崩す。
例題|法人税の一連の仕訳
① 11月末 法人税の中間納付として 60,000円を現金で支払った。
② 3月末 決算で法人税の確定額が 130,000円と決まった。
③ 5月末 確定納付として差額 70,000円を現金で支払った。
① 中間納付(11月末)
② 決算整理(3月末)
未払法人税等 = 130,000 − 60,000 = 70,000円
③ 確定納付(5月末)
中間納付した 60,000 は仮払いとして資産に計上しておく。決算で確定額 130,000 と判明したら、仮払分を取り崩して差額 70,000 を未払法人税等(負債)に計上。5月末に実際に払ったとき未払分を消す。
Section 06
商品やサービスの取引に課される税金が消費税である。
3級では税抜方式が採用される(消費税を商品代金と切り離して別勘定で処理する考え方)。
仮払消費税…仕入など支払い側で消費税を払ったときに使う(資産)
仮受消費税…売上など受取り側で消費税を受け取ったときに使う(負債)
例題|仕入・売上時の消費税の仕訳
① 商品 10,000円(税抜)を仕入れ、消費税 1,000円とあわせて現金で支払った。
② 商品 20,000円(税抜)を販売し、消費税 2,000円とあわせて現金で受け取った。
① 仕入時
② 売上時
決算時は、仮払消費税と仮受消費税を相殺する仕訳を行い、当期に納付する消費税を確定させて未払消費税として計上する。
例題|決算時の消費税の仕訳
決算において、仮払消費税の残高が 1,000円、仮受消費税の残高が 2,000円であった。決算整理仕訳を行いなさい。
未払消費税 = 2,000 − 1,000 = 1,000円
受け取った消費税(仮受)から、支払った消費税(仮払)を差し引いた残りが、国に納める消費税になる。差額を未払消費税(負債)に計上し、納付時に取り崩す。
今日のまとめ